お知らせNews

2022/03/10

松本小児科医院の5~11歳児のコロナウイルスワクチンの考え

このワクチンは、ファイザー社製で、接種量が大人の3分の1に減量されています。3週間の間隔を空けて2回の接種が必要です。

 

その特徴を一言でいうと、大人と比べて、副反応は明らかに少なく、でも、効果は大人とほぼ同じということです。ただお子さんにワクチンを打つのは不安と言われる方も多くいます。

不安であれば打たなくても構いませんし、しばらく待ってみるのも良いかと思います。本人と両親がよく話し合って、「接種する」と決めた方、逆に「接種しない」と決めた方、どちらのお考えも尊重します。

当院では接種をご希望の方のために、少しでも安心して接種して頂けるよう、できる限りのサポートをして参ります。

 

以下、今回の子どもへのコロナワクチンのメリットとデメリットについて解説します。

 

【メリット】

 

1 コロナ発症予防の効果がある

 米国で511歳の小児に対する同ワクチンの発症予防効果が90%以上と報告されています。ただオミクロン株に関してはまだきちんとしたデータがありませんが、大人ではワクチン接種後のオミクロン罹患率はだいたい1/3程度になるという先生もいます。一方では小児用コロナワクチンはオミクロン感染の波には影響を与えないというデータもあるようです。

 オミクロン株は子供の場合はかかってもほとんど軽症、ちょっとした風邪でおわることがほとんどです。ただこれだけ患者さんが増えてくると稀ながら重症化してくる児が出てくる可能性がありますし、実際米国ではこどもの感染者が増えたために重症例の報告も多くなっています。

  

2  重症化を防ぐ効果がある

 現在のワクチンは、元の野生株に対するワクチンですが、今までに出現した変異株のうち、アルファ、デルタには感染予防効果や重症化予防効果が、オミクロン株についても重症化予防効果が認められています。そのため基礎疾患のある児には積極的に接種することをお勧めします。

 

3  社会生活を守る

  小児のコロナワクチンの接種が進むことにより、同世代における重症例の発生が抑制されるのみでなく、中高年世代を含む人口全体の感染者数や重症者数を減少させる効果が期待されます。また、今の子どもたちは、部活動で誰かが感染したら試合に出られない、学年で誰かが感染したら合宿は中止になる、受験の日に感染していたらどうしよう、子どもが感染したら親は濃厚接触者となり仕事にいけなくなる・・・自分が感染したら学級閉鎖になってしまうという心配といったさまざまな社会的プレッシャーにさらされています。同居のお祖父ちゃんお祖母ちゃんのために…、家族のため、友人のため、塾やスポーツクラブ、発表会などのため…、などということも立派な理由になると思います。

  

【デメリット】

 

1  副反応がある

 米国では、2021113日~1219日までに511歳の小児に約870万回のファイザー社製ワクチンが接種され、42,504人が自発的な健康状況調査に登録されました。2回接種後、局所反応が57.5%、全身反応が40.9%に認められ、発熱は1回目接種後7.9%、2回目接種後13.4%に認められました。

上記と同期間に、米国の予防接種安全性監視システムには、4,249件の副反応疑い報告がありました。このうち97.6%(4,149件)が非重篤でした。重篤として報告された100(2.4%) の中で最も多かったのが発熱(29件)でした。11件が心筋炎と判断されましたが、全員が回復しました。

511歳の小児では1625歳の人と比べて一般的に接種後の副反応症状の出現頻度は低かったと報告されています。また、接種部位の腫れや痛みも、大人よりもやや少ないようです。

  

2  痛みがある

程度は人によって違いますよね。痛いという児もいますが、痛くなかったという児もいますね。

  

3  将来へのどのような影響があるかわかっていない

 確かに、将来への安全性は確立されていません。データがありません。新しいワクチンなので「子どもはかかっても軽症なので、ワクチンの安全性が確立するまで待ちたい」という考えも当然だと思います。しかし、新型コロナウイルスにこどもが感染した場合も、身体への中長期的な影響はまったく不明です。コロナウイルスに感染した場合、ワクチンと違ってウイルスは体内で増殖します。「自然にかかる」とは一番危険なワクチンを受けることと同じ意味があると考えることもできます。

 

トップへ戻る

pagetop このページの先頭へ